〖月〗無意識の海に漂う、あなたの原型

地球の周りをぐるぐる巡って
いろんな表情を見せながら
古来からずっと親しまれてきた月。

そんな月が、
占星術において意味することとは一体…？

今回は「月」について深掘りしていこう！

月エネルギーの本質

月とは——

太陽の光を反射しながら
地球の周りを回っている、地球の衛星。

太陽が「創造の意図」なら、
月はその光を受ける「受け皿」として、

地球という具現化世界に
形を与えている存在。

高次元のものから順に並べてみるとわかるように、

惑星と物質の間にある低次元の月は
意図を物質化させるために存在し、

物質世界と精神世界をツナグ、
仲介役の執事のようなもの。

た　だ　し　！

執事は執事でも、AI執事。

太陽が「目覚め」なら、月は「眠り」。
太陽が「未来」なら、月は「過去」。
太陽が「意識」なら、月は「無意識」。

月に創造的な意志など存在せず、

太陽にインプットされた未来への意図を
ただひたすら過去を参照して形にしていくだけ。

とはいえ、

いつものパターンを記憶して習慣づけたり
意識せずとも生命維持のために働いてくれてるおかげで
我々は安定的な日常生活を送れているわけで、

人生の大半は、月で生きてるのが人間ってもの。

意識（太陽）が眠る（月）から、
物質化・現実化されてゆくのがこの世の理。

人生とは、

日々、目覚めと眠りを繰り返しながら
調和の中で具現化体験を楽しむ旅なのだ。

発達年齢域：0〜7歳ごろ

月エネルギーがアクティベートされるのは
大体、0〜7歳ごろ。

生まれてから小学校に入るぐらいまでの幼児期に
月の要素は形成される。

快・不快、好き・嫌い、安心・不安——

無意識的な感情のみで行動し、
ただ“感じること”だけで世界を吸収している段階。

見るもの全てが新鮮で意識的な判断を持たず、

ただただ目に入った周囲の大人たちや環境を
模倣・コピーして保存し、

物心ついた時には、行動・感情面での
無意識の反応パターンの出来上がり！

寝起きやボーッとしているとき、
安心感に包まれているときなどなど…

あなたの「素のキャラクター」として
一生、自動運転で機能し続ける人格の基礎となる。

月が教えてくれること

月は、今生だけではなく、
過去生からの記憶を含むストレージ。

そのため、

地球という忘却の星に降り立った瞬間に
我々が忘れてしまった”源の記憶”も持つ。

全ては一つ。欠けたものなど何も無い。
全ての分離感や恐れは幻想。
我々は既に満たされている etc...

そんな宇宙の真理を秘めながら
「元型的な女性性・母性の原理」を司る月。

私たちが皆、母親から生まれてくるのは、

何をせずとも無条件の愛によって守り・育まれ、
絶対的安心感を獲得しながら成長するように

人生の初期段階で、その真理を辿るよう設計されているから。

だからこそ、

『愛されたい』『安心したい』『帰る場所が欲しい』と
大人になっても願ってしまうのは、

源との繋がりを求める、本能的欲求の現れ。

と、ゆーことは！

月のテーマを癒すことは
“存在の源” へと還ることであり、

月を満たすことが出来ないと
暴走するのは当たり前。

一人じゃ何も出来ず、愛をもらって獲得してきた
ベースのエネルギーだからこそ、

毎日しっかりと満たしてあげることで
心身ともに整っていく生命力の要となる。

月の扱い方

月は物質化する手前の
低周波数領域を担当しているため、

憎しみや憎悪、執着や自己卑下、疎外感などの
否定的な闇堕ち感情の宝庫でもあり、

そんなネガティブな鬱憤が溢れ出せば
鬱になったり体調崩したり事故ったり
生活に不調をきたすやも知れず、

月の暴走は、出来れば避けたい案件。

被害妄想に取り憑かれたり
承認欲求ばかり膨らんで他人を認められなかったり
自分の都合しか考えず傲慢になったり
他人を騙したり傷つけようとしてみたり…

人間が人間でなくなることを意味する
月の暴走は、ろくなことが無い。

\ だからこそ /

月に溺れて同一化するのではなく、

闇落ちしてる自分自身を俯瞰的に観察してみたり、
不満や愚痴は、吐き出すことが必要不可欠！

ただただ自分が思ってることを
『そっか、そう思ってるんだね』って
他人のように優しく受け入れてあげたり、

思い切り感情を感じきって大声を出す、
めいいっぱい体を動かす、
ノートに思いの丈をぶちまける、
嗚咽するほど大号泣するなど…

意識的にそういう時間を確保して
気が済むまでやらないと、人生が辛くなる。

月は◯◯専用！

月は地球の周りを回っているため
すべての天体の中で最も公転速度が速く、

満ち欠けで日々変化していくさまは
この世界を形作っている波動そのもの。

気分がコロコロ変わるのも、
体調の波があるのも、

揺らいでいく月は
不安定こそが安定の秘訣と教えてくれている🌊

ただし、
月はあくまで、プライベート専用🌙
👉月を仕事に持ち込むべからず、ということ。

パーソナリティを守る保護膜としては
強い味方になるけれど、

ひとたび社会で使えば
“居眠り運転” をするようなもの。

気分のムラによって
仕事の出来に影響が出やすいし、

ボーッとしてても出来るような
慣れてることしかできないから
新規開拓とか挑戦なんてできるはずがなく、

うっかり大事な何かを忘れてしまうことも
無きにしも非ずw

それに、7歳頃までに獲得してきた
オートマティックに出来ることだから、

意識的にやろうとすると急に難しく感じたり
出来ても7歳レベルの”最低限の出来”でしかない。

月はあなた自身を癒すため、
ベースを整えるためだけに使っていこう。

チャート上の月が示すこと

人生のスタート地点である
幼児期にインストールされた月。

太陽があなたを照らす光なら、
月はあなたを無意識の底で人知れず支える影。

月サインとハウス、アスペクトが示すのは——

つまり生命力の基盤である月は、

あなたがどこでどんな風に
だらーっと素のままで居られるのか？という、

あなたのベースが整う方法を教えてくれる！

ちなみに、

月に対するアスペクトは幼少期の体験、
特に母親との関係性を色濃く映し出す。

たとえば

土星とのハードアスペクトがあれば、

幼少期に「感情を抑える」ような体験を刻み込んで
大人になってもそのパターンが自動再生されていくし、


金星や木星とのソフトアスペクトがあれば、

幼少期に「たっぷり愛されてきた」経験により
自然と心穏やかに愛を持って人と接する一方で、

逆にリラックスしすぎて打たれ弱かったり
ストレス耐性が無いことも。

人生の出発地点に
埋め込まれた要素だからこそ、

ここに傷ついた感情があったり愛に飢えていると、
人生ベースがネガティブになってくるし、

逆だとしても、
人に良いように利用されたり
何かあった時のショックが大きくなりがちで、

どっちにしろ
月を己で癒すことは超絶大事！！
ってことは覚えておきたい。

ケーススタディ

例えば私の場合——

「8ハウス」の領域で、「乙女座」な性質であるとき、安心してリラックスができる。月の欲求は「太陽」とはマッチしやすく、「木星」からは訓練を強いられ、「土星」と「天王星」と「金星」からはキツく睨まれてストレス過多になるも、目覚めの力として起爆剤になるパワーを持っている。

月乙女座なので、

昔から淡々とこなせる事務作業とか
針穴に糸通したり片付けが得意で、

食品や日用品をきれいに並べるリストック系や
汚い絨毯をきれいに洗う動画などは心の安定剤💊

もちろん月は揺れ動くから
毎日整ってるわけじゃないけれど、

部屋がごちゃついてるとイラつくから
はじめからミニマルでいようと断捨離に目覚めたり、
（部屋は整ってるのが好きだけど、掃除が好きなわけではないw）

メイクしたまま寝たり風呂キャンなんぞあり得ない。
（ただ、無意識に洗うから今シャンプーしたっけ？って毎日やってるw）

ただ、これら月みをガチで
「意識的に」やろうとするとお手上げで、

何かをまとめたり分類したり整えることは
参考にするものがないと出来なかったりするw
（何かのカテゴリ分けとかノートをまとめるとか下手w）

また8ハウスの月は
好きになったらとことんのめり込み、

隠れた本音や核心的なことに触れると心が癒されたり
エネルギーを感じ取って見えない何かに怯えたり
ドラマなどで感情移入しがち。

モノでもエネルギーでもよく貰ったりして
無自覚パラサイトになりやすいのが素の私。w

某松村先生に『月に穴が開いている』と言われた
土星・天王星・金星からのトリプルスクエアでいうと…

母親に怒鳴られまくってトラウマになったり
その気狂いぶりを反面教師に感情を抑圧することも多く、

また学生時代には友達関係で傷ついたり
とにかく厳しい環境に身を置きがちで
その分反発もたくさんしてきたけれど、

ストレス耐性はおかげで強くなった気もする。

ただ、我慢しすぎると突然プッツン。笑

急に全てがどうでも良くなって
何もかもシャットダウンしたり、

基本的に自分に自信が無くて
何をやっても満たされない感覚があったり、

無意識に体が緊張状態になりやすく、
メンタルより体調のアップダウンがしやすい
ズタボロな月をどうにかしなきゃと必死でやってきた。

だからこそ…！

浮き沈みがあることも理解しながら
ドラマで深く感動したり体や身の回りを整えたりして
意識的に月を癒してるおかげで、

月に溺れず、やりたいことに集中できたり
体調を崩しても変に悪い方へ考えなくなったり
気付けば謎の不安感を感じることが無くなってきた。

参考：月の基本データ

キーワード	プライベート・私生活・日常・性格・素のキャラクター・無意識・パターン化された行動（習慣）・好み・本能・欲求・暗い情念・幼少期・記憶・心の基盤・安心・受容性・母性・女性性・母親・妻・遺伝・大衆・人気・周知・ありきたり・普通・身体・模倣
公転周期	約29.5日
発達年齢域	0〜7歳頃：生まれてから小学校に入るぐらいの幼児期
支配星座	♋️蟹座
陰陽	陰（女性性）
身体対応	胃、胸、乳房、体内の水分、ホルモン、肉体全体の外皮や皮膜、男性の左目、女性の右目
象徴する色	白、銀、乳白色、淡い色
対応する宝石	ムーンストーン、パール

まとめ

太陽が未来へ伸びるなら、
月は生命の根っこを守り続ける。

月を理解することは、
「どうすれば安心できるか」
「どんなパターンが自動再生されるか」を知ること。

月を大切に扱うほど、
太陽の光はよりのびのびと輝き始める。

あなたが“太陽を生きる”ために、
月の基盤をのんびりゆったり癒していこーう！！